“小伜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こせがれ95.0%
せがれ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「叔母御。——この腕白をご存じじゃろが。これは、二寺ふたつでらの宿で、桶屋おけやなどしていた遠縁の新左衛門が小伜こせがれで、市松というわっぱだが」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「十七の小伜こせがれ……小伜様。出す奴も出す奴だが、出る奴も出る奴だ。しかし、お辞儀をしてしまうには、若いのを出した方がいいかも知れねえ」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あんなにちっぽけな、瘠せた小伜せがれであった浩が、自分より大きな、ガッシリと頼もしげな若者になっているのを、むさぼるように見ると
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)