“とうふう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
道風50.0%
東風33.3%
盗風8.3%
頭風8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翰墨かんぼくの書は空海くうかい道風とうふうを去ること遠からず、佐理さりを四五年前に失ったばかりの時代の人であったのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
例の東風とうふうから参堂の上是非文芸上の御高話を伺いたいから御在宿を願うと云うれがあったので、朝から心待ちに待っていると先生なかなか来ないやね。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……と急に、どこをどう潜んで来たとも知れない、いやなさびしさが盗風とうふうのように葉子を襲った。船に乗ってから春の草のようにえ出した元気はぽっきりとしんを留められてしまった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「かれは健康ですが、ただ一つ頭風とうふうの持病をもっているので、その持疾が起ると、狂気のごとく骨髄の痛みを訴えます。それに投薬するものは、わたくし以外にありません」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)