“ひがし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒガシ
語句割合
84.7%
干菓子7.6%
乾菓子3.4%
東方2.5%
東隣0.8%
東風0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろ西にしひがしからない原中はらなかの一軒家けんや一人ひとりぼっちとりのこされたのですから、心細こころぼそさも心細こころぼそいし、だんだん心配しんぱいになってきました。
安達が原 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
外にデザートの干菓子ひがしあり林檎に柿の果物あり。珈琲こーひーはモカの上等を用い、一品一物なこれ卓上の珍ならざるはなし。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そこで乾菓子ひがしや西洋菓子の美しいのをこの画に添へて、御褒美ごほうびだといふて隣へ持たせてやつた。(三月十四日)
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
東方ひがしより金芒きんぼうらんとして飛ぶ、槍も穂高も、半肩以上は微黄となり、以下は大天井岳をはじめ、その一帯山脈の影が、かぶさるのでくらい衣をている、日の昇るに伴れて、附近の大山岳
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
健は家にいるとき、東隣ひがしの漁師のおっさんと仲よしで、毎日のように魚をたべつけているので一人でむしった。左の指でおさえては、握り箸をあやつってじょうずにはさんだ。
大根の葉 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「でも、親分、首っ縊りのブラ下がったのはちょうど橋の真ん中ですぜ。東風ひがしが吹けば死骸のすそ武蔵むさしへ入るし、西風にしが吹けばびんのほつれ毛が、下総しもうさへなびく」