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ひぐわし
それは私に、或る種の精製された上等の
干菓子を聯想させた。
それから
乾菓子を
食べました。
大きな
鳥は
其味が
解らないと
云つて
訴す、
小さな
鳥は
哽せて
背中を
叩いて
貰う、それは/\
大騷ぎでした。
愛ちやんは
當惑して、
知らず/\
衣嚢に
片手を
入れ、
乾菓子の
箱を
取出し、(
幸ひ
鹹水は
其中に
浸込んで
居ませんでした)
褒美として
周圍のものに
殘らず
其れを
渡してやりました。
丁度一個と
一片宛。