“鹹(しほ)” の例文
母様の涙は少し鹹(しほ)つぽいが、忠朝の墓の水は冷(ひや)つこい。どちらも妙に酒飲みの阿父(おとつ)さんには効力(きゝめ)があるといふ事だ。
ほの寒き鹹(しほ)と淡水(まみづ)の落合は蛤の渚(す)もあはれなるべし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鹹(しほ)の光も薄れけり
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
鹹(しほ)からき執(しふ)の譜(ふ)よ………み空には星ぞうまるる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かろく冷(つめ)たき微風(そよかぜ)も鹹(しほ)をふくみて薄青し
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ものとなき鹹(しほ)の汚(よ)ごれに
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)