“中背”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうぜい81.8%
ちうぜい9.1%
ちゆうぜい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ござります。四十くらいの中肉中背ちゅうぜいで、ほかに目だつところはございませぬが、たしかに左手の小指が一本なかったはずでござります」
どんな場合ばあひにも二十四五のうへへはない……一人ひとりは十八九で、わかはうは、ふつくりして、引緊ひきしまつたにくづきのい、中背ちうぜいで、……年上としうへはうは、すらりとして、ほそいほどせてる。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見ると彼の傍には、血色のいい、中背ちゆうぜい細銀杏ほそいてふが、止め桶を前に控へながら、濡れ手拭を肩へかけて、元気よく笑つてゐる。これは風呂から出て、丁度上り湯を使はうとした所らしい。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)