中背ちゆうぜい)” の例文
見ると彼の傍には、血色のいい、中背ちゆうぜい細銀杏ほそいてふが、止め桶を前に控へながら、濡れ手拭を肩へかけて、元気よく笑つてゐる。これは風呂から出て、丁度上り湯を使はうとした所らしい。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)