“ちゅうぜい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
中背64.3%
中脊21.4%
中丈7.1%
中身長7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人はせぎすの中背ちゅうぜいで、小粋な風采といい、流暢な江戸弁といい、まぎれもない下町の人種である。その頃には、こういう老人がしばしば見受けられた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
田中という中脊ちゅうぜいの、少し肥えた、色の白い男が祈祷きとうをする時のような眼色をして、さも同情を求めるように言った。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
中肉中丈ちゅうぜい後姿うしろすがたは、若いめかけとつれ立って散歩に出かける時などは、随分様子のいい血気盛の男に見まがうほどであったが、今見れば、妙に黄ばんだ顔一面、えぐったような深いしわができ
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「色白の細面ほそおもて、中肉中身長ちゅうぜいでございます」
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)