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ちうぜい
二ツ三ツ
越中脊中肉にして
色白く
眼鼻立揃ひし美人ながら髮の毛の少し
薄きは
商賣上りの者と
見つ
然れ
共本甲の
櫛笄を
差銀の
簪に付たる
珊瑚珠等いづれも金目の物なり衣類は
藍微塵の
結城を
後なる
一人は、
中脊の
細い
男で、
眞中の、
其の
盲目婦の
髮の
影にも
隱れさうに、
帶に
體を
附着けて
行違つたのであるから、
形、
恰好、
孰れも
判然としない
中に、
此の三
人目のが
就中朧に
見えた。
どんな
場合にも二十四五の
上へは
出ない……
一人は十八九で、
此の
少い
方は、ふつくりして、
引緊つた
肉づきの
可い、
中背で、……
年上の
方は、すらりとして、
細いほど
瘠せて
居る。