“中肉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちうにく80.0%
ちゅうにく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中肉ちうにく以上に肥つてゐる。けれども体のり合ひは少しもその為に損はれてゐない。殊に腰を振るやうに悠々と足を運ぶ容子ようす鴛鴦をしどりのやうに立派りつぱである。
鷺と鴛鴦 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
はないろうつくしく、中肉ちうにくで、中脊ちうぜいで、なよ/\として、ふつとくと、黒髪くろかみおとがさつとつた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
沙金は、石段の上に腰をおろすかおろさないのに、市女笠いちめがさをぬいで、こう言った。小柄な、手足の動かし方にねこのような敏捷びんしょうさがある、中肉ちゅうにくの、二十五六の女である。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)