中肉ちゅうにく)” の例文
沙金は、石段の上に腰をおろすかおろさないのに、市女笠いちめがさをぬいで、こう言った。小柄な、手足の動かし方にねこのような敏捷びんしょうさがある、中肉ちゅうにくの、二十五六の女である。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)