入港はい)” の例文
今日こんにち入船にゅうせんは大和の筒井順慶つついじゅんけい和泉いずみ中村孫兵次なかむらまごへいじ茨木いばらき中川藤兵衛なかがわとうべえ、そのほか姫路ひめじからも外濠そとぼりの大石が入港はいってまいりますはずで
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日か明日、また日本の軍艦が入港はいるんですって。港務部へ出てる、あたしの知ってる人がそ言ってたわ。
「今日の火曜日と——木曜日の真夜中に、コロナ号がバルセロナを抜錨ばつびょうする。サンナザアルへ入港はいるのが来週の水曜日と見て、そうですね、金曜日にはまちがいなく届くでしょう。」
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
にしん船が河に十数艘入港はいつた、鯡がピラミツド型に波止場の各所に積みあげられた。
(正面の窓に立って下の往来を覗き、すぐ背伸びして遠くの港を見る)船が入港はいって来た。
それとともに、そのワラタ号と別れてから記録的な大暴風雨に襲われ、そのため遅着した事も併せて報告された。ワラタはまだケエプ・タウンに入港はいっていない。が、誰も未だ心配する者はなかった。
沈黙の水平線 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)