“自在鉤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じざいかぎ91.7%
じざい8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは地獄の自在鉤じざいかぎ大隅肝属おおすみきもつき)などの名も各地にあって、地底の国の炉の鉤の紐だなどと、困りながらも農夫がしゃれたのである。
と、自在鉤じざいかぎかっている下には、つい昨夜さくや焚火たきびをしたばかりのように新しいはいもり、木のえだえさしがらばっていた。
鬼退治 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
土間の真ン中に大きな自在鉤じざいが懸っている。土足のまま囲めるようには土へ掘ってあり、鍋には、ししの肉と大根がふつふつ煮えていた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)