“自在鍵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じざいかぎ89.5%
じざい10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とこにも座敷ざしきにもかざりといつてはいが、柱立はしらだち見事みごとな、たゝみかたい、おほいなる、自在鍵じざいかぎこひうろこ黄金造こがねづくりであるかとおもはるるつやつた
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
卯平うへいせまいながらにどうにか土間どまこしらへて其處そこへは自在鍵じざいかぎひとつるしてつるのある鐵瓶てつびんかけたり小鍋こなべけたりすることが出來できやうにした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
竹の自在鍵じざいの煤びたのに小さな茶釜が黒光りして懸つて居るのが見えたかと思ふと、若僧は身を屈して敬虔けいけんの態度にはなつたが、直と区劃しきりになつてゐる襖を明けて其の次の
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
四畳半の茶の間には一尺二寸位の小炉しょうろが切ってあって、竹の自在鍵じざいすすびたのに小さな茶釜ちゃがまが黒光りしてかかっているのが見えたかと思うと、若僧は身を屈して敬虔の態度にはなったが
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)