“じざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
自在81.0%
自在鍵9.5%
自在鈎4.8%
自在鉤4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「悪魔の変化へんげ自在じざいなる、法律家となり、昆侖奴こんろんぬとなり、黒驪こくりとなり、僧人となり、となり、猫となり、兎となり、或は馬車の車輪となる」
四畳半の茶の間には一尺二寸位の小炉しょうろが切ってあって、竹の自在鍵じざいすすびたのに小さな茶釜ちゃがまが黒光りしてかかっているのが見えたかと思うと、若僧は身を屈して敬虔の態度にはなったが
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と戸を開けて這入ると、上り口は広い板の間で、炉が切ってあって、自在鈎じざいくすぶった薬鑵が懸ってある。
土間の真ン中に大きな自在鉤じざいが懸っている。土足のまま囲めるようには土へ掘ってあり、鍋には、ししの肉と大根がふつふつ煮えていた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)