自在鍵じざい)” の例文
竹の自在鍵じざいの煤びたのに小さな茶釜が黒光りして懸つて居るのが見えたかと思ふと、若僧は身を屈して敬虔けいけんの態度にはなつたが、直と区劃しきりになつてゐる襖を明けて其の次の
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
四畳半の茶の間には一尺二寸位の小炉しょうろが切ってあって、竹の自在鍵じざいすすびたのに小さな茶釜ちゃがまが黒光りしてかかっているのが見えたかと思うと、若僧は身を屈して敬虔の態度にはなったが
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)