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自在
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じざい
ふりがな文庫
“
自在
(
じざい
)” の例文
(重兵衛は太吉を横目に睨みながら、
自在
(
じざい
)
の
湯沸
(
ゆわか
)
しを取って
下
(
しも
)
のかたへ行き、棚から
土瓶
(
どびん
)
をおろして茶の支度をする。
梟
(
ふくろう
)
の声。)
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「悪魔の
変化
(
へんげ
)
自在
(
じざい
)
なる、法律家となり、
昆侖奴
(
こんろんぬ
)
となり、
黒驪
(
こくり
)
となり、僧人となり、
驢
(
ろ
)
となり、猫となり、兎となり、或は馬車の車輪となる」
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
真黒になった
樽木
(
たるき
)
の交叉した真中から一本の
自在
(
じざい
)
を下ろして、先へは平たい大きな
籠
(
かご
)
をかける。その籠が時々風に揺れて
鷹揚
(
おうよう
)
に動いている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
艦長松島海軍大佐
(
かんちやうまつしまかいぐんたいさ
)
の
號令
(
がうれい
)
はいよ/\
澄渡
(
すみわた
)
つて
司令塔
(
しれいたふ
)
に
高
(
たか
)
く、
舵樓
(
だらう
)
には
神變
(
しんぺん
)
不可思議
(
ふかしぎ
)
の
手腕
(
しゆわん
)
あり。二千八百
噸
(
とん
)
の
巡洋艦
(
じゆんやうかん
)
操縱
(
さうじゆう
)
自在
(
じざい
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
おもざし父ににて、
赤味
(
あかみ
)
がちなお
政
(
まさ
)
は、かいがいしきたすきすがたにでてきて、いろりに火を
移
(
うつ
)
す。
鉄
(
てつ
)
びんを
自在
(
じざい
)
にかける。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
其詩や
辞
(
ことば
)
を
行
(
や
)
る
自在
(
じざい
)
にして、意を立つる荘重、孝孺に期するに大成を以てし、必ず経世済民の真儒とならんことを欲す。章末に句有り、曰く
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
裾野
(
すその
)
にいたころは
富士
(
ふじ
)
の
山大名
(
やまだいみょう
)
の
娘
(
むすめ
)
——
胡蝶陣
(
こちょうじん
)
の
神技
(
しんぎ
)
——
猛獣
(
もうじゅう
)
のような
野武士
(
のぶし
)
のむれを自由
自在
(
じざい
)
にうごかした咲耶子である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちゞみのみにはかぎらず
織物
(
おりもの
)
はすべて
然
(
しか
)
ならんが、
目前
(
もくぜん
)
に
我
(
わ
)
が
視
(
みる
)
ところなればいふ也。かゝる縮を
僅
(
わづか
)
の
価
(
あたひ
)
にて
自在
(
じざい
)
に
着用
(
ちやくよう
)
するは
俗
(
ぞく
)
にいふ安いもの也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
東京
(
とうきやう
)
に
帰
(
かへ
)
つて
後
(
のち
)
、
呼
(
よ
)
べば
応
(
こた
)
へて
顕
(
あら
)
はるゝ、
双六谷
(
すごろくだに
)
の
美女
(
たをやめ
)
の
像
(
ざう
)
を、
唯
(
たゞ
)
目
(
め
)
を
開
(
ひら
)
いて
見
(
み
)
るやうに、すら/\と
刻
(
きざ
)
み
得
(
え
)
た。
麻袋
(
あさふくろ
)
の
鑿
(
のみ
)
小刀
(
こがたな
)
は、
如意
(
によい
)
自在
(
じざい
)
に
働
(
はたら
)
く。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
阪を上り果てゝ、
囲
(
かこ
)
いのトゲ
付
(
つき
)
鉄線
(
はりがね
)
を
潜
(
くぐ
)
り、放牧場を西へ西へと歩む。赭い牛や黒馬が、親子友だち三々伍々、
群
(
む
)
れ離れ寝たり起きたり
自在
(
じざい
)
に遊んで居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
林
(
はやし
)
は
彼等
(
かれら
)
の
天地
(
てんち
)
である。
落葉
(
おちば
)
を
掻
(
か
)
くとて
熊手
(
くまで
)
を
入
(
い
)
れる
時
(
とき
)
彼等
(
かれら
)
は
相
(
あひ
)
伴
(
ともな
)
うて
自在
(
じざい
)
に
徜徉
(
さまよ
)
ふことが
默託
(
もくきよ
)
されてある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
身体にぴったりとついていて、しかも
伸
(
の
)
び
縮
(
ちじ
)
みが
自在
(
じざい
)
です。保温がよくて風邪もひかず、汗が出てもすぐ吸いとります。そして生まれながらの人間の美しい形を見せています。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
天井から「
戎
(
えびす
)
」または「
大黒
(
だいこく
)
」と呼ぶ
欅作
(
けやきづく
)
りの大きな
釣手
(
つりて
)
を下げ、それに
自在
(
じざい
)
を掛けます。その
鉤
(
かぎ
)
の彫りに実に見事なものがあります。好んで水に
因
(
ちな
)
んだものや、吉祥の
徴
(
しるし
)
を選びます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
頬
(
ほゝ
)
、
唇
(
くちびる
)
の
薔薇
(
ばら
)
も
褪
(
あ
)
せて、
蒼白
(
あをじろ
)
い
灰
(
はひ
)
と
變
(
かは
)
る。
目
(
め
)
の
窓
(
まど
)
もはたと
閉
(
と
)
づる、
生活
(
いのち
)
の
日
(
ひ
)
がつい
暮
(
く
)
れて
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
のやうに。どこも/\
硬固
(
しゃちこば
)
って、
冷
(
つめた
)
うなって、
自在
(
じざい
)
な
活動
(
はたらき
)
をば
失
(
うしな
)
うて、
死切
(
しにき
)
ったやうにも
見
(
み
)
えう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
十
方
(
ぽう
)
自在
(
じざい
)
の
妙槍
(
みょうそう
)
をひッ
抱
(
かか
)
え、馬に
泡
(
あわ
)
をかませながら、乱軍のうちを
血眼
(
ちまなこ
)
になって走りまわっていたのは小文治である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
橇
(
かんじき
)
にて
足
(
あし
)
自在
(
じざい
)
ならず、雪
膝
(
ひざ
)
を
越
(
こ
)
すゆゑ也。これ冬の雪中一ツの
艱難
(
かんなん
)
なり。春は雪
凍
(
こほり
)
て
銕石
(
てつせき
)
のごとくなれば、
雪車
(
そり
)
(又
雪舟
(
そり
)
の字をも用ふ)を以て
重
(
おもき
)
を
乗
(
の
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
大きな
炉
(
ろ
)
をきって、
自在
(
じざい
)
に大薬罐の湯がたぎって居る。
煤
(
すす
)
けた屋根裏からつりさげた
藁苞
(
わらつと
)
に、焼いた
小魚
(
こざかな
)
の
串
(
くし
)
がさしてある。柱には大きなぼン/\が
掛
(
かか
)
って居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
綿打弓
(
わたうちゆみ
)
でびんびんとほかした
綿
(
わた
)
は
箸
(
はし
)
のやうな
棒
(
ぼう
)
を
心
(
しん
)
にして
蝋燭
(
らふそく
)
位
(
ぐらゐ
)
の
大
(
おほ
)
きさにくる/\と
丸
(
まる
)
める。それがまるめである。
此
(
こ
)
のまるめから
不器用
(
ぶきよう
)
な
百姓
(
ひやくしやう
)
の
手
(
て
)
が
自在
(
じざい
)
に
絲
(
いと
)
を
引
(
ひ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
我
(
わ
)
が
鐵車
(
てつしや
)
は、
險山
(
けんざん
)
深林
(
しんりん
)
何處
(
いづく
)
でも
活動
(
くわつどう
)
自在
(
じざい
)
だが、
此
(
この
)
砂
(
すな
)
すべりの
谷
(
たに
)
だけでは
如何
(
どう
)
する
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ぬのである、
萬一
(
まんいち
)
を
期
(
き
)
して、
非常
(
ひじやう
)
な
力
(
ちから
)
で、
幾度
(
いくたび
)
か
車輪
(
しやりん
)
を
廻轉
(
くわいてん
)
して
見
(
み
)
たが
全
(
まつた
)
く
無效
(
むだ
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
同化してその物になるのである。その物になり済ました時に、我を樹立すべき余地は
茫々
(
ぼうぼう
)
たる大地を
極
(
きわ
)
めても
見出
(
みいだ
)
し得ぬ。
自在
(
じざい
)
に
泥団
(
でいだん
)
を
放下
(
ほうげ
)
して、
破笠裏
(
はりつり
)
に
無限
(
むげん
)
の
青嵐
(
せいらん
)
を
盛
(
も
)
る。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
(棚には小さきランプを置き、炭焼男の重兵衛、四十五六歳、炉の前で焚火をしている。やがて大きい
湯沸
(
ゆわか
)
しにバケツの水を汲み入れて、炉の上の
自在
(
じざい
)
にかける。障子の内にて子供の声。)
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
況
(
ま
)
して
鳥類
(
てうるゐ
)
は
廣大無邊
(
くわうだいむへん
)
の
天地
(
てんち
)
を
家
(
いへ
)
とし、
山
(
やま
)
を
翔
(
か
)
けり、
海
(
うみ
)
を
横
(
よこ
)
ぎり、
自在
(
じざい
)
に
虚空
(
こくう
)
を
往來
(
わうらい
)
して、
心
(
こゝろ
)
のまゝに
食
(
しよく
)
を
啄
(
は
)
み、
赴
(
おもむ
)
く
處
(
ところ
)
の
塒
(
ねぐら
)
に
宿
(
やど
)
る。さるを
捕
(
とら
)
へて
籠
(
かご
)
に
封
(
ふう
)
じて
出
(
い
)
ださずば、
其
(
その
)
窮屈
(
きうくつ
)
はいかならむ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
農家の冬は大きな
炉
(
ろ
)
が
命
(
いのち
)
である。農家の屋内生活に属する一切の趣味は炉辺に群がると云っても好い。炉の
焚火
(
たきび
)
、
自在
(
じざい
)
の鍋は、彼が田園生活の
重
(
おも
)
なる
誘因
(
ゆういん
)
であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
お
師匠
(
ししょう
)
さまは意地悪だから、なかなか飛走の
術
(
じゅつ
)
なんか教えてくれないけれど、おいらにクロという飛行
自在
(
じざい
)
な友だちができたから、もう飛走の術なんかいらないや。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
上より
自在
(
じざい
)
をさげ、此火に酒の
燗
(
かん
)
をなしあるひは
茶
(
ちや
)
を
煎
(
せんじ
)
、夜は
燈火
(
ともしび
)
とす。さて
熟
(
つら/\
)
此火を視るに、
筩
(
つゝ
)
をはなるゝこと一寸ばかりの上に
燃
(
もゆ
)
る、扇にあふげば
陽火
(
やうくわ
)
のごとくに
消
(
きゆ
)
る。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
穴二ツも三ツも作りおくゆゑ、をりよき時は二疋も三疋も狐を
引抜
(
ひきぬく
)
事あり、
之
(
これ
)
は
凍
(
こほ
)
りて岩のやうなる雪の穴なればなり。土の穴はかれが
得
(
え
)
ものなれば
自在
(
じざい
)
をなして
逃
(
にげ
)
さるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“自在”の意味
《名詞》
自在(じざい)
思いのままであるさま。
(出典:Wiktionary)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
“自在”で始まる語句
自在鍵
自在鉤
自在竹
自在留
自在坊
自在鈎
自在食
自在飲