“じざいかぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
自在鍵60.7%
自在鉤39.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すすだらけになった自在鍵じざいかぎ、仁王様の頭ほどある大薬鑵おおやかん、それも念入りに黒くなったのを中にして、竜之助とがんりきとは炉を囲んで坐りました。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
甲斐は箱膳をひきよせ、蓋を盆にして、茶碗を二つ出すと、自在鍵じざいかぎに掛っている茶釜から、琥珀色こはくいろの茶のようなものをんで、一つを周防にすすめた。
親子三人は、声を合わせて笑ったが、久住は、苦渋な顔で、自在鉤じざいかぎの鉄瓶から、徳利を掴み出して、じぶんで注いだ。
朝から晩まで、かまど自在鉤じざいかぎに鍋が一つかっている。冬は、湯がたくさんいるので、この鍋が幾度となく、いっぱいになったり、からっぽになったりする。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)