“大薬鑵”の読み方と例文
旧字:大藥鑵
読み方割合
おおやかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と押えた手を放しますと、側に大きな火鉢がありまして、かん/\と火がおこっております。それに掛っている大薬鑵おおやかんを取って
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すすだらけになった自在鍵じざいかぎ、仁王様の頭ほどある大薬鑵おおやかん、それも念入りに黒くなったのを中にして、竜之助とがんりきとは炉を囲んで坐りました。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
老栓は忙しそうに大薬鑵おおやかんを提げて一さし、一さし、銘々のお茶をいで歩いた。彼の両方のまぶたは黒い輪に囲まれていた。
(新字新仮名) / 魯迅(著)