“大薬罐”のいろいろな読み方と例文
新字:大薬缶
読み方割合
おおやかん66.7%
おほやかん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ごめんなさい」と、お花は林之助に会釈えしゃくして舞台へ出て行った。出るときに豊吉を見返って、火鉢の大薬罐おおやかんあごでさした。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
土間大薬罐おおやかんを掛けて、手すきの役人たちが、湯をのみに来たり、わらじを穿き代えにもどって来たりしている。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
初音町はつねてうといへばゆかしけれど、世をうぐひすの貧乏町ぞかし、正直安兵衛とて神はこのかうべに宿りたまふべき大薬罐おほやかんの額ぎはぴかぴかとして、これを目印に田町より菊坂きくざかあたりへかけて
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)