“おおやかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大薬鑵63.6%
大薬缶18.2%
大薬罐18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すすだらけになった自在鍵じざいかぎ、仁王様の頭ほどある大薬鑵おおやかん、それも念入りに黒くなったのを中にして、竜之助とがんりきとは炉を囲んで坐りました。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これは今、ふうの変った立場たてばということになっている。土間には炉があって、大薬缶おおやかんがかかり、その下には消えずの火といったような火がくすぶっている。その周囲には縁台が置きならべてある。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
土間大薬罐おおやかんを掛けて、手すきの役人たちが、湯をのみに来たり、わらじを穿き代えにもどって来たりしている。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)