大薬罐おおやかん)” の例文
新字:大薬缶
「ごめんなさい」と、お花は林之助に会釈えしゃくして舞台へ出て行った。出るときに豊吉を見返って、火鉢の大薬罐おおやかんあごでさした。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
土間大薬罐おおやかんを掛けて、手すきの役人たちが、湯をのみに来たり、わらじを穿き代えにもどって来たりしている。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)