“薬鑵頭”の読み方と例文
読み方割合
やかんあたま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美事な薬鑵頭やかんあたまでいらっしゃるそうで、独り息子の忠太郎君もまた素直に厳父の先例に従い、大学を出た頃から、そろそろ前額部が禿げはじめた。
佳日 (新字新仮名) / 太宰治(著)
コトンと、六尺棒を突く音がして、てらりとした薬鑵頭やかんあたまが出てくると
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ねだる子はもらえず、ねだらぬ子が皆取る。要するに僕は腹が立つんだ。それにレーグル・ド・モー、僕は君の禿頭はげあたまを見るのも心苦しい。君の薬鑵頭やかんあたまと同じ年齢としかと思うと僕は屈辱を感ずるんだ。