薬鑵頭やかんあたま)” の例文
美事な薬鑵頭やかんあたまでいらっしゃるそうで、独り息子の忠太郎君もまた素直に厳父の先例に従い、大学を出た頃から、そろそろ前額部が禿げはじめた。
佳日 (新字新仮名) / 太宰治(著)
コトンと、六尺棒を突く音がして、てらりとした薬鑵頭やかんあたまが出てくると
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ねだる子はもらえず、ねだらぬ子が皆取る。要するに僕は腹が立つんだ。それにレーグル・ド・モー、僕は君の禿頭はげあたまを見るのも心苦しい。君の薬鑵頭やかんあたまと同じ年齢としかと思うと僕は屈辱を感ずるんだ。
わっしの知ってる野郎にかなりの呑抜のみぬけがあって、親不孝の方にかけちゃ、ずいぶん退けを取らねえ野郎ですが、或る時、くらい酔って家へ帰ると、つい寝ていた親爺の薬鑵頭やかんあたまを蹴飛ばしちまいましてね、あ
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)