“気焔”の読み方と例文
旧字:氣焔
読み方割合
きえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでいよいよ現代文芸の理想に移って、少々気焔きえんを述べたいと思います。現代文芸の理想は何でありましょう。美? 美ではない。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それすこぎて、ポカ/\するかぜが、髯面ひげつらころとなると、もうおもく、あたまがボーツとして、ひた気焔きえんあがらなくなつてしまふ。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
修造にしろ、「頭の中の兵士」という茂緒にとってわけの分らぬ詩があった。若い詩人たちは、よるとさわると気焔きえんをあげていた。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)