“枯槁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここう85.7%
こかう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玄奘三蔵の『大唐西域記』巻十二烏鎩国うせつこくの条に、その都の西二百余里の大山頂に卒都婆そとばあり、土俗曰く、数百年前この山の崖崩れた中に比丘びく瞑目めいもくして坐し、躯量偉大、形容枯槁ここう
心神爽快を覚え、浮腫知らずらず、減退して殆んど常体に復し、全く山麓に達するに及びては、いわゆる形容枯槁ここうの人となり、余人は寒気耐え難しといい合えるにもかかわらず
されば、予は竟にこの一事をなげうたざるべからざるいな、否。神はわが枯槁こかうの残生に意味あらせんとて、特にこの所証を予に附与したまへるにあらずや。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
かくして新たなる義務の天地の、わが前に開けたるを感じたり。されど顧みれば、吾れ敗残の生、枯槁こかうの躯、一脚歩を屋外に移す能はざるの境にりて、く何をかさむ。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)