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枯槁
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ここう
ふりがな文庫
“
枯槁
(
ここう
)” の例文
玄奘三蔵の『大唐西域記』巻十二
烏鎩国
(
うせつこく
)
の条に、その都の西二百余里の大山頂に
卒都婆
(
そとば
)
あり、土俗曰く、数百年前この山の崖崩れた中に
比丘
(
びく
)
瞑目
(
めいもく
)
して坐し、躯量偉大、形容
枯槁
(
ここう
)
し
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
心神爽快を覚え、浮腫知らず
識
(
し
)
らず、減退して殆んど常体に復し、全く山麓に達するに及びては、いわゆる形容
枯槁
(
ここう
)
の人となり、余人は寒気耐え難しといい合えるにもかかわらず
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
その中に、老人も紙銭の中から出て来て、李と一しょに、入口の石段の上に腰を下したから、今では
顔貌
(
かおかたち
)
も、はっきり見える。形容の
枯槁
(
ここう
)
している事は、さっき見た時の比ではない。
仙人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いったんは、
虎列剌
(
ころり
)
かとも思いましたが、
嘔吐
(
はい
)
たものは虎列剌とはまったくちがう。胸や背に赤斑こそありますが、虎列剌の特徴になっておる形容の
枯槁
(
ここう
)
もなければ
痴呆面
(
こけづら
)
もしていない。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
唖々子は既に
形容
(
けいよう
)
枯槁
(
ここう
)
して一カ月前に見た時とは別人のようになっていたが、しかし談話はなお
平生
(
へいぜい
)
と変りがなかったので、夏の
夕陽
(
ゆうひ
)
の枕元にさし込んで来る頃まで
倶
(
とも
)
に旧事を談じ合った。
梅雨晴
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
柱はかたむき
廂
(
ひさし
)
は破れ、形容
枯槁
(
ここう
)
して
喪家
(
そうか
)
の
狗
(
いぬ
)
の如く、ここらで金をかけて根本的にテコ入れしなきゃ、大変なことになりそうなのですが、そこはそれ誰の持ち家か
判然
(
はっきり
)
しないものですから
ボロ家の春秋
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
枯
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
槁
漢検1級
部首:⽊
14画
“枯”で始まる語句
枯
枯木
枯草
枯葉
枯蘆
枯枝
枯野
枯死
枯山
枯渇