“仔苗”の読み方と例文
読み方割合
しびょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このユリの特徴とくちょう葉腋ようえき珠芽しゅがが生ずることである。これが地に落ちれば、そこに仔苗しびょうが生ずるから繁殖はんしょくさすには都合つごうがよい。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
鱗茎りんけい鱗片りんぺんもきわめて少なく、花が咲くとその鱗茎りんけい腐死ふしし、その側に一、二の仔苗しびょうを残すにすぎない特状がある。この属のもの日本に二種、一はウバユリ、二はオオウバユリである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
しかし実ができなくても、その繁殖はんしょくにはあえて差しつかえがないのは、しあわせな草である。それは地中にある球根(学術上では鱗茎りんけいと呼ばれる)が、漸々ぜんぜんに分裂して多くの仔苗しびょうを作るからである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)