悟入はい)” の例文
(少くも曼陀羅の境地へ悟入はいるには、思考と行動とが同伴ともなわなければいけないらしい。……少くも俺は、この紙帳の内と外とで、善悪共に、思考かんがえ且つ行動おこなったのは事実だ)
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
諸法を具足すれば円満の境地であり、円満の境地は、一切無差別、平等の境地であり、この境地へ悟入はいった人間ひとには、不平も不安も不満もない。そういう境地を模様で現わしたものが曼陀羅だ。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)