“へえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
65.7%
這入23.9%
3.0%
3.0%
兵衞1.5%
1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お道どん、お前のまいだけれどもう思い切ってるんだからね、人のへえらねえ処だし、お前、対手あいてはかよわいや。そこでもってからに
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いけねえ、いけねえ。そんな服装で這入へえれるもんか。ここへ親分とこから一枚いちめえ借りて来てやったから、此服こいつを着るがいい」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
生命いのちがけで、いて文部省の展覧会で、へえつくばつて、いか、洋服のひざを膨らまして膝行いざつてな、いゝ図ぢやないぜ、審査所のお玄関で頓首とんしゅ再拝さいはいつかまつつた奴を、紙鉄砲かみでっぽうで、ポンとねられて
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
わっちア道連の小平という胡麻のへえで、実は少し訳があって此の書付が手にへいったから、八十両まんまとかたり取ろうと思った処が、山出しの多助の野郎に見顕みあらわされ、ばけの皮があらわれてしまったから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
不思議な縁でお出入の町人で荒物の御用を樋口屋ひのくちや兵衞へえと云うものゝ所へ縁付くと、そこに十三になる五郎三郎ごろさぶろうという男の子と、八ツになるお國という女の子がありまして
八重「半治はん誠にほめえはりいよう、ほれじゃアまねえよ、ふァたい此家ほゝているに、ほめえがほんなほとをひてや親分ほやぶんまねえよ、小兼ほはねはんにひまになってへえれってえ、ほれじゃア可愛ははひほうだアへえ」
當藥たうやくせんして氣日まいんち片口かたくちで五へえづゝもんだな、五がふぐれえへえつけべが、呼吸えきつかずだ、なあに呼吸えきついちやにがくつてやうねえだよ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)