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這入
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へえ
ふりがな文庫
“
這入
(
へえ
)” の例文
伊「悔みをいわれちゃ、穴へでも
這入
(
へえ
)
りてえくれえでげすが、それにしてもお前さんこそ何うして
其様
(
そんな
)
お姿におなんなすったんですえ」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いけねえ、いけねえ。そんな服装で
這入
(
へえ
)
れるもんか。ここへ親分とこから
一枚
(
いちめえ
)
借りて来てやったから、
此服
(
こいつ
)
を着るがいい」
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
三日前に
這入
(
へえ
)
って来たバツクの(東京
下
(
くだ
)
りのハイカラ)
生
(
なま
)
ッ
白
(
ち
)
れエ給仕上りの野郎に聞いたんだが、議会で政府のアラ捜しより能の無え議員が
監獄部屋
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
兼
(
かね
)
さん
等
(
ら
)
自分
(
じぶん
)
で
這入
(
へえ
)
んのに
燻
(
けむ
)
つたけりや、おん
出
(
だ
)
してからへえつたら
善
(
よ
)
かんべなあ、それに
怎的
(
どう
)
したもんだ
一同
(
みんな
)
居
(
ゐ
)
て
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「だからね。おいらァ
行
(
い
)
くな
知
(
し
)
ってるが、
今
(
いま
)
もそいった
通
(
とお
)
り、
帳場
(
ちょうば
)
へ
出
(
で
)
かけてからがみっともなくて
仕様
(
しよう
)
がねえんだ。あんな
匂
(
におい
)
の
中
(
なか
)
へ
這入
(
へえ
)
っちゃいかれねえッてのよ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
「変っているな。もそッと致せとおっしゃったって、旦那のような変り種の殿様に出られりゃ気が抜けちまわあ。じゃ何ですかい。止めに
這入
(
へえ
)
ったんじゃねえんですかい」
旗本退屈男:06 第六話 身延に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
今
(
い
)
ンまの先、別荘の前さ通ると、裏口が開いてるでねえかよ。
俺
(
おら
)
不審に思って庭さ
這入
(
へえ
)
って見ると、雨戸が一枚こじ開けてあるだ。
俺
(
おら
)
、大きな声で呼ばったゞ。何の返辞もねえだ。
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
ハッハッハッ……でもヒョット
支那人
(
チャンチャン
)
の泥棒か何かが
這入
(
へえ
)
りやがって……あっちでは泥棒といったら大抵チャンチャンなんで、それも旧の
師走
(
しわす
)
頃が一番多いんですが、そんな奴がコイツを見付けたら
一足お先に
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「この間、獄門橋でわかれた時から、とうとう湯にも
這入
(
へえ
)
らずさ」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しの「どなたか知りませんが、馬鹿野郎で取次一つ出来ねえもんでがすが、何か御用が有らば
此方
(
こっち
)
へ
這入
(
へえ
)
っておくんなせえましよ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恐々
(
こわ/″\
)
中さ
這入
(
へえ
)
って見ると旦那さアが書斎の籐椅子に腰さ掛けて眠っているでねえか。あれまア、こんな所で
転寝
(
うたゝね
)
さして、風邪引くでねえかと
傍
(
そば
)
さ寄ると、
俺
(
おら
)
もう少しで腰さ抜かす所だったゞ。
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
「シキへ
這入
(
へえ
)
ると、いつ死ぬか分らねえからな。だれだって、そうだろう」
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
汝
(
われ
)
自分
(
じぶん
)
で
梯子
(
はしご
)
掛
(
か
)
けて
這入
(
へえ
)
んのか」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
與「
何
(
ど
)
うも
檐先
(
のきさき
)
へ顔を出すと蚊が舞って来て、
鼻孔
(
はなめど
)
から
這入
(
へえ
)
って口から飛出しそうな蚊で、アヽ何うもえれえ蚊だ、誰も居ねえようで」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
這入
(
へえ
)
って見るか」
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
作「お
前
(
めえ
)
あの事を聞いたか、是ハア困ったなア、実は銭がねえで困るから
這入
(
へえ
)
る真似しただア、だが余り
這入
(
へえ
)
り
度
(
たく
)
はねえんだ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仙「
私
(
わっち
)
は通りがゝりのものだが、見兼たから
仲
(
なけ
)
へ
這入
(
へえ
)
ったのだ、
弱
(
よえ
)
え町人を斬るの
殴
(
は
)
るのと仰しゃるが、弱えものを助けるのが本当のお侍だ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
半「
有難
(
ありがて
)
え、成程これを持って
行
(
い
)
けば大丈夫だ、時に
彼処
(
あすこ
)
へ夜
這入
(
へえ
)
るには何処から
這入
(
へえ
)
るか隠れて
出這入
(
でへえり
)
する処は何処だえ」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
百「ハイ、ここ此の村で
生立
(
おいた
)
ちましたから、
少
(
ちっ
)
けえ時分から新利根川へ
這入
(
へえ
)
っちゃア泳ぎましたから、泳ぎは知って居やす」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
半「成らんも成るもあるものか、
能
(
よ
)
くもお蘭さんを
生埋
(
いきうめ
)
にしやアがったな、此の坊主、
太
(
ふて
)
え奴だ、お蘭さんの代りに此の中へ
這入
(
へえ
)
れ、間抜めが」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
へえ、そうか、もう宜いのか、あんたも骨が折れるねえ、あんたも早く云えば
仲人
(
ちゅうにん
)
だ、
己
(
おら
)
アも仲人にべえ頼まれて、能く村で仲人に
這入
(
へえ
)
って人の事を
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
甚「ナニ些とも驚くこたアねえやア、二十五座の衣裳で
面
(
めん
)
が
這入
(
へえ
)
ってるんだ、そりゃア大変に
価値
(
ねうち
)
のある物で、
一個
(
ひとつ
)
でもって二百両ぐれえのがあるよ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
伴「そんな
這入
(
へい
)
りようがあるものか、なんてえ
這入
(
へい
)
りようだ、
突立
(
つッた
)
って
這入
(
へえ
)
ッちゃア蚊が
這入
(
へえ
)
って仕ようがねえ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
五八「なに身い投るって、止しなせえ、止すが
宜
(
え
)
えよ、此んな
小
(
ちっ
)
けえ
所
(
とこ
)
へ
這入
(
へえ
)
って死ねるもんじゃアねえ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
若い衆を
擲
(
なぐ
)
っていけえこともねえ皿を
打壊
(
ぶちこわ
)
したりして見兼ねたから、仲へ
這入
(
へえ
)
って
何故
(
なぜ
)
此様
(
こん
)
な事をすると段々尋ねた
処
(
とこ
)
が、
仲人
(
ちゅうにん
)
の
私
(
わし
)
がに
悪口
(
あっこう
)
吐
(
つ
)
いて
打
(
ぶ
)
って掛るから
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
汚い物は見ぬ方が宜うございます、見ぬ事清してえから……お湯へ
這入
(
へえ
)
ってお出でなさい
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
半「縁側の戸が開いて居たから
其処
(
そこ
)
から
這入
(
へえ
)
って、
大層
(
てえそう
)
大勢様で、お
賑
(
にぎ
)
やかで」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
女「はアそうけえ、お湯へ
這入
(
へえ
)
りますけえ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
勝「だって
左様
(
そう
)
じゃげえせんか……、これが伯父さんに知れたら何うなさる御了簡でげすえ、伊之さんお
前
(
めえ
)
だって左様じゃねえか、いくらお嬢さんが
何
(
なん
)
と仰しゃるにしろよ、ノメ/\
這入
(
へえ
)
りこんでそゝのかすてえことはねえ筈」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
這
漢検準1級
部首:⾡
11画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
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