“吐剤”の読み方と例文
旧字:吐劑
読み方割合
とざい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食物しょくもつの消化時間は大抵たいていしってるだろう、今吐剤とざいのんでも無益だ。河豚の毒がかれるならはいて見ろといったら、三刀も医者の事だからわかって居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それを知った博物学の先生は驚いて医者を迎えにやった。医者は勿論やって来るが早いか、先生に吐剤とざいを飲ませようとした。けれども先生は吐剤ということを知ると、自若じじゃくとしてこういう返事をした。
本所両国 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それを知つた博物学の先生は驚いて医者を迎へにやつた。医者は勿論やつて来るが早いか、先生に吐剤とざいを飲ませようとした。けれども先生は吐剤と云ふことを知ると、自若じじやくとしてかう云ふ返事をした。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)