“吐胸”の読み方と例文
読み方割合
とむね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハツと何やら吐胸とむねを突くものがあります。頭から熱湯を浴びたやうな心持で、毛氈の上に差置いた、來國俊の一刀を取上げたのです。
僕は吐胸とむねを突かれる気がしました。僕は自分のなりをかえりみました。僕はふだん大抵中学時代の制服を着て、朴歯ほおばの下駄を履いています。
わが師への書 (新字新仮名) / 小山清(著)
栄之丞もその話を聴いて吐胸とむねをついた。まだ新参の身、殊に年のゆかない妹がこんな粗相そそうをしでかしては、主人におめおめと顔を向けられまい。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)