“吐雲斎”の読み方と例文
読み方割合
とうんさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしろこれへ入って来た闖入者ちんにゅうしゃの来意を問わんとするかのような態度だった。またどこか、吐雲斎とうんさいの毛利時親の風貌を思わせるようなところがなくもない。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうだな、大和口には煙もみえん。大蔵、いずれ木戸の調べもあろうが、医師くすし吐雲斎とうんさいと答えるのを忘れるな」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「隠者と呼んだり、時親さまといったりする口癖は気をつけろ。……吐雲斎とうんさいと呼べ、吐雲斎と。よろしいか」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)