“とうんさい”の漢字の書き方と例文
語句割合
吐雲斎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほんとだ、そこの軒桁のきげたを仰ぐがいい。わたしは吐雲斎とうんさいだ、吐雲居士とうんこじという山家おやじにすぎんのだ」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吐雲斎とうんさい毛利時親は、そのご一ぺんもこの山荘へは帰っていない。すでにあれからもう四年になる。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「例の、樗門おうちもんの内にいる毛利時親とやらいう怪態けたいな老兵学者が、どうしても、お目にかかりたいと、ごくを叩いて、わめきおりまする。……あの吐雲斎とうんさいとも申す老いぼれでございますが」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)