“とざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吐剤50.0%
吐劑16.7%
徒罪16.7%
東西16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを知った博物学の先生は驚いて医者を迎えにやった。医者は勿論やって来るが早いか、先生に吐剤とざいを飲ませようとした。けれども先生は吐剤ということを知ると、自若じじゃくとしてこういう返事をした。
本所両国 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
驅けつけた醫者の吐劑とざいがきいて辛くも命が助かり、年のせゐで近頃滅切り弱つてゐた主人の金兵衞は、手當ての甲斐もなく息を引取つてしまつたのです。
これから災難で此の罪が友之助に係りまして、たちまちにお役所へ引かれますのを見て、文治郎みずから名告なのって出て、徒罪とざい仰付おおせつけられ、遂に小笠原島へ漂着致し、七ヶ年の間、無人島むにんとうに居りまして
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
東西とざい東西とうざい、このところお聞きに達しまする浄瑠璃芸題げだい、「艶姿女舞衣はですがたおんなまいぎぬ」、語りまする太夫たゆう、玉井春昇しゅんしょう、三味線お京、いよいよ、三勝半七酒屋の段、そのため口上、東西東西」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)