“芸題”のいろいろな読み方と例文
旧字:藝題
読み方割合
げだい71.4%
げいだい14.3%
だしもの14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
へらへら踊の女役者は云ひ合せたやうに、何処どこでもさかひの大火と云ふやうな芸題げだいで、具清の人々が火の中を逃げ廻つて死ぬ幕を一幕加へました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
それに『名高いヴィタリス親方の一座いちざ』の役者では、狂言きょうげん芸題げいだいをいろいろにかえてゆく自由がきかなかった。
七三郎の巴之丞が、洛中らくちゅう洛外の人気をそそって、弥生狂言をも、同じ芸題だしもので打ち続けると云う噂を聞きながら、藤十郎は烈しい焦躁しょうそうと不安の胸を抑えて、じっと思案の手をこまぬいたのである。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)