“芸子”の読み方と例文
旧字:藝子
読み方割合
げいこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔はこのきょうにして此ありと評判は八坂やさかの塔より高くその名は音羽おとわの滝より響きし室香むろかえる芸子げいこありしが、さる程に地主権現じしゅごんげんの花の色盛者しょうじゃ必衰のことわりをのがれず
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
緋縮緬ひぢりめんまたに挟んで、お座敷の座興に逆立ちさせられる芸子げいこもあれば、舟遊山ふなゆさんの旦那衆が、いやがる芸子をとらえて、舟ばたに逆立ちさせるなどという悪どい遊戯は
井村、溝部は刀を提げたまま、横柄おうへいに座敷へ通る。揚屋へは刀禁制であるが、壬生といえば刀のまま上る。井村は、大胡坐おおあぐらをかいて、酒を命じ、芸子げいこ太夫たゆうを呼びにやる。