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芸子
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げいこ
ふりがな文庫
“
芸子
(
げいこ
)” の例文
旧字:
藝子
昔は
此
(
この
)
京
(
きょう
)
にして此
妓
(
こ
)
ありと評判は
八坂
(
やさか
)
の塔より高く
其
(
その
)
名は
音羽
(
おとわ
)
の滝より響きし
室香
(
むろか
)
と
云
(
い
)
える
芸子
(
げいこ
)
ありしが、さる程に
地主権現
(
じしゅごんげん
)
の花の色
盛者
(
しょうじゃ
)
必衰の
理
(
ことわり
)
をのがれず
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
緋縮緬
(
ひぢりめん
)
を
股
(
また
)
に挟んで、お座敷の座興に逆立ちさせられる
芸子
(
げいこ
)
もあれば、
舟遊山
(
ふなゆさん
)
の旦那衆が、いやがる芸子を
捉
(
とら
)
えて、舟ばたに逆立ちさせるなどという悪どい遊戯は
銭形平次捕物控:376 橋の上の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
井村、溝部は刀を提げたまま、
横柄
(
おうへい
)
に座敷へ通る。揚屋へは刀禁制であるが、壬生といえば刀のまま上る。井村は、
大胡坐
(
おおあぐら
)
をかいて、酒を命じ、
芸子
(
げいこ
)
と
太夫
(
たゆう
)
を呼びにやる。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
坂府は知っての通り
芸子
(
げいこ
)
舞子
(
まいこ
)
は美人
揃
(
ぞろ
)
い、やさしくって
待遇
(
もてなし
)
が
宜
(
い
)
いから、君から貰った三百円の金はちゃ/\ふうちゃに
遣
(
つか
)
い
果
(
はた
)
して仕方なく、知らん所へ
何時
(
いつ
)
まで居るよりも東京へ帰ったら
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この時、歌うもの踊るもの、相撲を相手に腕相撲をするもの、
芸子
(
げいこ
)
へかじりついて騒がすもの。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
芸子
(
げいこ
)
上がりの若い後添えをつれて、江戸へ行って繁昌しているということであった——人相は、背の高い方で立派な男で、武芸は大したこともなかったが、算数には明るかった、——左様左様
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
如何
(
いか
)
なる境界に
落
(
おつ
)
るとも
加茂
(
かも
)
の明神も
御憐愍
(
ごれんみん
)
あれ、
其人
(
そのひと
)
命あらば
巡
(
めぐ
)
り
合
(
あわ
)
せ玉いて、
芸子
(
げいこ
)
も女なりやさしき心入れ
嬉
(
うれ
)
しかりきと、方様の
一言
(
ひとこと
)
を草葉の
蔭
(
かげ
)
に
聞
(
きか
)
せ玉えと、
遙拝
(
ようはい
)
して閉じたる眼をひらけば
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
第一は大菩薩峠の頂で猿と闘った時の
笈摺
(
おいずる
)
の姿、第二は神尾の邸に
侍女
(
こしもと
)
をしていた時の
御守殿風
(
ごしゅでんふう
)
、第三はすなわち今、太夫ほどに
派手
(
はで
)
でなく、
芸子
(
げいこ
)
ほどに
地味
(
じみ
)
でもない、
華奢
(
きゃしゃ
)
を好む京大阪の商家には
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“芸子(
芸妓
)”の解説
芸妓(げいぎ、げいこ)は、もと、色街で売春を生業とした売春婦の中、技能を有しマシな待遇の者。舞踊や音曲・鳴物で宴席に興を添え、客をもてなす女性。芸者・芸子のこと。酒席に侍って各種の芸を披露し、座の取持ちを行う女子のことであり、太夫遊びが下火となった江戸時代中期ごろから盛んになった職業の一つである。
(出典:Wikipedia)
芸
常用漢字
小4
部首:⾋
7画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“芸”で始まる語句
芸妓
芸
芸当
芸者
芸術
芸人
芸州
芸妓屋
芸術家
芸題