“舟遊山”の読み方と例文
読み方割合
ふなゆさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「えッ? 舟宿というていと、よく女の子をこっそりつれて、舟遊山ふなゆさんをやりに行くあの舟宿のことですかい」
緋縮緬ひぢりめんまたに挟んで、お座敷の座興に逆立ちさせられる芸子げいこもあれば、舟遊山ふなゆさんの旦那衆が、いやがる芸子をとらえて、舟ばたに逆立ちさせるなどという悪どい遊戯は
旅費日当を貰って聴きに来た講演をサボって、芸者を揚げて舟遊山ふなゆさんをした……その酒の肴に前科者を雇って、生命いのちがけの不正漁業を実演させたとなったら事が穏やかでないからな。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)