はい)” の例文
どの店へ入っても四、五はいずつウイスキーばかり飲みつづけるので、いつも強酒の清岡も今夜は足元が大分危くなった。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
秋山氏は日露戦役当時馬に乗りくたびれると、よくやなぎの木の下に、粗末な卓子テーブルをおいて、麦酒ビールはいをふくんだものだ。
冷たくなった焼き味噌もあぶり直せば、それでも夜の酒のさかなになった。やがて半蔵は好きなものにありついて、だれに遠慮もなく手酌てじゃくはいを重ねながら、また平田門人の生くべき道を思いつづけた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
次におのれの手を洗ひ、はいに葡萄の美酒滿たし、 230
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
新春ノールーズにはチューリップのはい上げて
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
牡丹散るはいふくみていたまばや
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
琥珀のはいくちにふくみて
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
感謝のはいを捧ぐべく、クロニーオーン惠む時。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
星のもと誰にも一度はめぐるそのはい
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
しづかに甘露のはいを含め。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
二重のはいをアキリュウス、アカイア族の集團の
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
お前ははい葡萄ぶどうの血汐を流せ。
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)