はい)” の例文
はいつひに其夜の九ツ時に感應院はあさましき最期さいごをこそとげたりける名主を始め種々しゆ/″\詮議せんぎすれば煤掃すゝはき膳部ぜんぶより外に何にもたべずとの事なりよつて膳部を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
コンな政府は潰して仕舞しまうがいと不断気焔きえんはいて居たが、ればとて勤王連の様を見れば、鎖攘論は幕府に較べて一段も二段もはげしいから、固よりコンな連中に心を寄せるはずはない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
又ヒョイとかんがえ直して見れば、仮令たとい文明進歩の方針とはいながら、ただちに自分の身に必要がなければ物数寄ものずきわねばならぬその物数寄な政治論をはいて、はからずも天下の大騒ぎになって
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
所がく評せらるゝ前朝の遺臣殿は、久しい以前から前朝の門閥制度、鎖国主義に愛想をつかして、維新の際に幕府の忠臣義士がさかんに忠義論を論じて佐幕の気焔きえんはいて脱走までする時に
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)