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はい
ふりがな文庫
“
入
(
はい
)” の例文
ある
日
(
ひ
)
のこと、
娘
(
むすめ
)
は、
山
(
やま
)
の
林
(
はやし
)
の
中
(
なか
)
へいつものごとく
入
(
はい
)
ってゆきました。すると一
羽
(
わ
)
のかわいらしい
小鳥
(
ことり
)
が、いい
声
(
こえ
)
で
鳴
(
な
)
いていました。
ふるさとの林の歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ラプンツェルは、まだ一
度
(
ど
)
も、
男
(
おとこ
)
というものを
見
(
み
)
たことがなかったので、
今
(
いま
)
王子
(
おうじ
)
が
入
(
はい
)
って
来
(
き
)
たのを
見
(
み
)
ると、
初
(
はじ
)
めは
大変
(
たいへん
)
に
驚
(
おどろ
)
きました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
この
炬燵
(
こたつ
)
櫓
(
やぐら
)
ぐらいの高さの風呂に
入
(
はい
)
ってこの質素な寝台の上に寝て四十年間やかましい
小言
(
こごと
)
を吐き続けに吐いた顔はこれだなと思う。
カーライル博物館
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
(
茫然
(
ぼんやり
)
してると、
木精
(
こだま
)
が
攫
(
さら
)
ふぜ、
昼間
(
ひるま
)
だつて
用捨
(
ようしや
)
はねえよ。)と
嘲
(
あざけ
)
るが
如
(
ごと
)
く
言
(
い
)
ひ
棄
(
す
)
てたが、
軈
(
やが
)
て
岩
(
いは
)
の
陰
(
かげ
)
に
入
(
はい
)
つて
高
(
たか
)
い
処
(
ところ
)
の
草
(
くさ
)
に
隠
(
かく
)
れた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
どうぞ
是非
(
ぜひ
)
一つ
聴
(
き
)
いて
頂
(
いただ
)
きたい、と
云
(
い
)
うのは、
実
(
じつ
)
はそう
云
(
い
)
う
訳
(
わけ
)
であるから、
寧
(
むしろ
)
君
(
きみ
)
は
病院
(
びょういん
)
に
入
(
はい
)
られた
方
(
ほう
)
が
得策
(
とくさく
)
であろうと
考
(
かんが
)
えたのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
一
本
(
ぽん
)
の大きな木の、うつろになった中に
入
(
はい
)
って、
犬
(
いぬ
)
どもを木のまわりに
集
(
あつ
)
めて、たくさんたき
火
(
び
)
をして、その
晩
(
ばん
)
は
眠
(
ねむ
)
ることにしました。
忠義な犬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
昨日の続きの仕事をして居たが昼頃から少し頭痛がし出した。湯にでも
入
(
はい
)
つて来ようと思つて、七瀬と八峰を
伴
(
つ
)
れて湯屋へ行つた。
六日間:(日記)
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
いろんな事を
云
(
い
)
つてやアがる、
待
(
ま
)
て/\、ウームアヽ痛いウム、オイお
熊
(
くま
)
躯中
(
からだぢゆう
)
しびれて……こつちへ
入
(
はい
)
つて
背中
(
せなか
)
を二ツ三ツ
叩
(
たゝ
)
いてくれ。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いよいよ江藤さんは妾になったという噂が誰の口からともなく起って、朋輩の者皆んな
喧噪
(
やかまし
)
く騒ぎ立てた、遂に係の技手の耳に
入
(
はい
)
った。
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「さうして下さい。」と常子は始終女中の上つてくるのを気にしながら「わたしお湯に
入
(
はい
)
つて来ます。一しよに入りたいんだけれど。」
来訪者
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
駄賃が少し余計に
入
(
はい
)
ったりなんかすると、すぐ酒をひっかけて来る。そんなときは
何時
(
いつ
)
もの無口屋が、とてものお
喋
(
しゃ
)
べりになって
了
(
しま
)
う。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
「時間器械の部屋の中というと、あの焼跡の地下室に
据
(
すえ
)
付
(
つ
)
けてある、あれのことだね。君が僕に
入
(
はい
)
れといったあの器械の中のことだね」
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その部屋には、兩端に
壁爐
(
かべろ
)
があり、天井からはシャンデリアが下つて、壁の上の方に樂器が
入
(
はい
)
つてゐる小さな赤い戸棚があつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
帽子屋
(
ばうしや
)
は、
福鼠
(
ふくねずみ
)
と
手
(
て
)
に
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つて、
其
(
そ
)
の
後
(
あと
)
から
續
(
つゞ
)
いて
法廷
(
ほふてい
)
に
入
(
はい
)
つて
來
(
き
)
た三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
を
見
(
み
)
て、『三
月
(
ぐわつ
)
の十四
日
(
か
)
だつたと
思
(
おも
)
ひます』と
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「ウームなるほど。すると、おれがまた
人穴城
(
ひとあなじょう
)
へ
入
(
はい
)
りこむと、さっそく、小太郎山からやつらがドッと攻めかけてくるわけだな」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今年の四月頃から懐妊の気味で、其の前から出るの
入
(
はい
)
るのと言つて居たが、
愈々
(
いよいよ
)
上京の話が決ると、『
私
(
わたし
)
ばかり置いて行くのかえ、
母
(
おつか
)
さん』
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
そして
大留
(
だいとめ
)
のうちにも種々な術策が方々で行なわれていることが漠然と彼の頭に
入
(
はい
)
って、それが一層彼の心を臆病ならしめた。
少年の死
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
今
(
いま
)
、この
新
(
あたら
)
しく
入
(
はい
)
って
来
(
き
)
た
仲間
(
なかま
)
を
歓迎
(
かんげい
)
するしるしに、
立派
(
りっぱ
)
な
白鳥達
(
はくちょうたち
)
がみんな
寄
(
よ
)
って、めいめいの
嘴
(
くちばし
)
でその
頸
(
くび
)
を
撫
(
な
)
でているではありませんか。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
其後
(
そのご
)
支那
(
しな
)
から、
道教
(
だうけう
)
の
妖怪思想
(
えうくわいしさう
)
が
入
(
い
)
り、
佛教
(
ぶつけう
)
と
共
(
とも
)
に
印度思想
(
いんどしさう
)
も
入
(
はい
)
つて
來
(
き
)
て、
日本
(
にほん
)
の
化物
(
ばけもの
)
は
此爲
(
このため
)
に
餘程
(
よほど
)
豊富
(
ほうふ
)
になつたのである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
濡
(
ぬ
)
れるだらうから、
此方
(
こつち
)
へ
入
(
はい
)
つたら
好
(
よ
)
からうとすゝめ、
菓子
(
くわし
)
などを
與
(
あた
)
へて
居
(
ゐ
)
る
間
(
うち
)
に、
雨
(
あめ
)
も
小歇
(
こやみ
)
となり、
又
(
また
)
正午
(
ひる
)
に
近
(
ちか
)
くなつた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
私
(
わたくし
)
どもとても、
幽界
(
ゆうかい
)
に
入
(
はい
)
ったばかりの
当座
(
とうざ
)
は、
何
(
なに
)
やらすべてがたよりなく、
又
(
また
)
飽気
(
あっけ
)
なく
思
(
おも
)
われて
仕方
(
しかた
)
がなかったもので……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
親父の入れると云ふ學校にも
入
(
はい
)
らず、毎日ぶら/″\して、好きな小説に讀み耽つて二三年間と云ふもの、怠け者のやうに要領を得ずに暮した。
自伝
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
その間に鉄の腕は狼の腹まで
入
(
はい
)
り、狼は苦しまぎれに鉄の腕骨を
噛
(
か
)
み
砕
(
くだ
)
きたり。狼はその場にて死したれども、鉄も
担
(
かつ
)
がれて帰り
程
(
ほど
)
なく死したり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ここも同じく、人の手の
入
(
はい
)
った様子がないので、草や
蔓
(
つる
)
が
伸放題
(
のびほうだい
)
、入って行くのも
一寸
(
ちょっと
)
気味が
悪
(
わ
)
るいほどであった。
怪物屋敷
(新字新仮名)
/
柳川春葉
(著)
山
(
やま
)
を
切
(
き
)
り
崩
(
くづ
)
して、それに
引添
(
ひきそ
)
ふやうに
建
(
た
)
てられたこの
家
(
いへ
)
の二
階
(
かい
)
からは、
丁度
(
ちやうど
)
迫
(
せま
)
らぬ
程度
(
ていど
)
にその
斜面
(
しやめん
)
と
空
(
そら
)
の一
部
(
ぶ
)
とが、
仰臥
(
ぎやうぐわ
)
してゐる
私
(
わたし
)
の
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
つて
來
(
く
)
る。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「卵なんぞぜいたくなものが、おもてに使えるかい、ぼけなすめ!」波田は一撃の
下
(
もと
)
に、卵なんぞ「おもて」の者の口に
入
(
はい
)
りかねることを教えられた。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
水をかい込むのが面倒で、一週間も
沸
(
わ
)
かしては
入
(
はい
)
り沸かしては入りした。五日目位からは銭湯の仕舞湯以上に臭くなり、風呂の底がぬる/\になった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
入
(
はい
)
りしなに郵便箱をあけると桃色の此頃よく
流行
(
はや
)
る様な封筒と
中実
(
なかみ
)
を一緒にした様なものが自分の処へ来て居た。
千世子(二)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
嘘
(
うそ
)
か
誠
(
まこと
)
か九十九
夜
(
よ
)
の
辛棒
(
しんぼう
)
をなさりませ、
菊
(
きく
)
の
井
(
ゐ
)
のお
力
(
りき
)
は
鑄型
(
いがた
)
に
入
(
はい
)
つた
女
(
おんな
)
でござんせぬ、
又
(
また
)
形
(
なり
)
のかはる
事
(
こと
)
もありまするといふ、
旦那
(
だんな
)
お
歸
(
かへ
)
りと
聞
(
きい
)
て
朋輩
(
ほうばい
)
の
女
(
をんな
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あの
小
(
ちひ
)
さな
建築技師
(
けんちくぎし
)
が三
階
(
がい
)
も四
階
(
かい
)
もある
巣
(
す
)
を
建
(
た
)
てゝ、一
階
(
かい
)
毎
(
ごと
)
に
澤山
(
たくさん
)
な
部屋
(
へや
)
を
造
(
つく
)
るのですから、そこには
餘程
(
よほど
)
の
協
(
あは
)
せた
力
(
ちから
)
といふものが
入
(
はい
)
つて
居
(
ゐ
)
るのでせう。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
無論發起人でないから、隨分異存もあつたのですが、まあ
入
(
はい
)
つても差支なからうといふ主意から入會しました。
知られざる漱石
(旧字旧仮名)
/
小宮豊隆
(著)
けれども間もなく出て、靜岡の醫學校に
入
(
はい
)
つたが、
其處
(
そこ
)
から藩命で薩摩に遊んで、諸藩の書生と付き合つたが、それが
私
(
わし
)
の放浪生活の初めでもあつたらう。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
「おやまァ
滅相
(
めっそう
)
な。そこへは
鼠
(
ねずみ
)
一
匹
(
ぴき
)
も
滅多
(
めった
)
に
入
(
はい
)
るこっちゃァないよ。——
何
(
な
)
んぞ
変
(
かわ
)
わったことでもおありかえ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
するとある日、町からしらせがとどいて、
難船
(
なんせん
)
したとおもった商人の持ち船が、にもつを山とつんだまま、ぶじに港へ
入
(
はい
)
って来たということが分かりました。
ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)
(新字新仮名)
/
ガブリエル=シュザンヌ・バルボ・ド・ヴィルヌーヴ
(著)
縁側に出て見ると、淺間は鼻の先にあつた。湯に
入
(
はい
)
つて長々と寢そべつてゐると、不意に障子が暗くなつた。
山を想ふ
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
「そんなことせん方がいいがな。あなたもそれまでにして
入
(
はい
)
り込んだところで、寝覚めがよくはないがな。」
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
今一あしで結城へ
入
(
はい
)
れたのだ。水海道で斬られた。年二十五。白面の貴公子、秋冷の林中に夜をあかしかねて、如何ばかり長嘆したらうと思ふとあはれである。
天狗塚
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
『そら
來
(
こ
)
い!。』とばかり、ヒタと
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
所謂
(
いはゆる
)
出刄庖丁
(
でばほうちやう
)
の
入
(
はい
)
つて
居
(
を
)
る
脛
(
すね
)
に
己
(
おの
)
が
鐵
(
てつ
)
の
脛
(
すね
)
を
合
(
あは
)
せて、
双方
(
さうほう
)
眞赤
(
まつか
)
になつてエンヤ/\と
押合
(
おしあ
)
つたが
勝負
(
しようぶ
)
が
付
(
つ
)
かない
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
本尊の阿弥陀様の
御顔
(
おかほ
)
は暗くて拝め無い、
唯
(
たヾ
)
招喚
(
せうくわん
)
の
形
(
かたち
)
を
為給
(
したま
)
ふ右の
御手
(
おて
)
のみが
金色
(
こんじき
)
の
薄
(
うす
)
い
光
(
ひかり
)
を
示
(
しめ
)
し給うて居る。貢さんは内陣を出て四畳半の自分の部屋に
入
(
はい
)
つた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
そしてスヌッドが何うもそれらしいと云うので、今度は奴の所へ出
入
(
はい
)
りする連中の名前を並べて見た。
赤い手
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
良人
(
おっと
)
はいませず=良人は函館後はしばらく
牢
(
ろう
)
に
入
(
はい
)
っていました=父の行くえもわかりませんし、こんな事なら死んだ方がと思ったことは日に幾たびもありましたが
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
と
謡曲
(
うたい
)
の先生の杉山さんが門を少し開けたまま
入
(
はい
)
り兼ねて浩二を呼んでいた。浩二もブル公が喧嘩をすれば泣いて騒ぐ方だから、声を聞きつけて飛んで来たのだった。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「お母さんは、殺されるに違いないと、自分で
座敷牢
(
ざしきろう
)
のようなものを
拵
(
こしら
)
えて
入
(
はい
)
り込み、私のほかは誰も入れません。それで、お母さんは御無事でも、こんどは私が——」
銭形平次捕物控:282 密室
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
作るのは大分の入費で
夫
(
それ
)
は村から出し合て誰でも
無代
(
たゞ
)
で
入
(
い
)
れますのだが此頃新道を作る人足が大勢
入
(
はい
)
り込んで
宜
(
い
)
い湯治塲へ行た氣で
無代
(
たゞ
)
で湯へ
入
(
はい
)
り其上威張散して喧嘩を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
その時背後で、異様な
嗄
(
しゃが
)
れ声が起った。三人が
吃驚
(
びっくり
)
して後を振り向くと、そこには、執事の田郷真斎がいつの間にか
入
(
はい
)
り込んでいて、
大風
(
おおふう
)
な微笑をたたえて
見下
(
みおろ
)
している。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
運動場
(
うんどうば
)
へ出て来ても
我々
(
われ/\
)
の仲間に
入
(
はい
)
つた事などは無い、
超然
(
てうぜん
)
として
独
(
ひと
)
り
静
(
しづか
)
に散歩して
居
(
を
)
ると
云
(
い
)
つたやうな
風
(
ふう
)
で、今考へて見ると、
成程
(
なるほど
)
年少詩人
(
ねんせうしじん
)
と
云
(
い
)
つた
態度
(
たいど
)
がありましたよ
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
お夏の擧動は其夜甚だ怪しかつた。翌朝法界屋が立つて行つた後、お夏は門口に出て、其男の行つた秋田の方を眺め/\、
幾
(
いく
)
等叱つても
嚇
(
おど
)
しても二時間許り家に
入
(
はい
)
らなかつた。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一休
(
いっきゅう
)
さんは、
幼時
(
ようじ
)
から、
目
(
め
)
から
鼻
(
はな
)
に
抜
(
ぬ
)
けるような、りこうな
子供
(
こども
)
でしたが、そのりこうさが、
仏門
(
ぶつもん
)
に
入
(
はい
)
ってみがきをかけられ、
後世
(
こうせい
)
にのこるような
英僧
(
えいそう
)
にとなったわけでしょう。
先生と父兄の皆さまへ
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
自然どうしても一部分の細かい事に
入
(
はい
)
り過ぎるやうな傾きになるのは免がれませぬ。
弘法大師の文芸
(旧字旧仮名)
/
内藤湖南
(著)
「この
女
(
ひと
)
も東京言葉を勉強しに、高い
資本
(
もとで
)
を費うて東京の學校へ
入
(
はい
)
つとるのかい。」
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“入”を含む語句
這入
出入
入来
入用
入交
入替
収入
嫁入
入込
入牢
入費
混入
絶入
恐入
被入
侵入
御入来
入口
煙草入
押入
...