“つゝしみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
30.0%
謹慎30.0%
謹愼20.0%
戒愼10.0%
要慎10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
櫻草さくらさう毛莨うまのあしがた鈴蘭すゞらんつゝしみの足りない接吻せつぷんよりも、おまへたちのはうが、わたしはすきだ。ほろんだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
……くも花片はなびらかずめば、おもふまゝの乞目こひめて、双六すごろくてたのに、……たゞ一刻いつこくあらそふて、あせつておもだあそばすから、あぶないとはおもひながら、我儘わがまゝおつしやる可愛かあいらしさに、謹慎つゝしみもつひわす
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今夜こんや……こなたひにく……をんなかげらうと、かねてつけねらうてるによつて、きびし用心ようじんふか謹愼つゝしみをしますやう、こなたつうじて、こゝろづけがしたかつたのぢや。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
證據となしかたきねらふは必定なりと思ひ日頃より用心堅固けんごにして身を戒愼つゝしみ居たりしが此日重四郎に用事ようじあつ隣家となり來掛きかゝりし所重四郎がたくにて囂々がや/\と人聲なすゆゑ何事やらんとひそかに身をひそめ内の樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何程仕事の大事ぢやとて昨日の今日は疵口の合ひもすまいし痛みも去るまじ、泰然ぢつとして居よ身体を使ふな、仔細は無けれど治癒なほるまでは万般よろづ要慎つゝしみ第一と云はれた御医者様の言葉さへあるに
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)