“毛莨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんぽうげ66.7%
うまのあしがた11.1%
あまなのきばな11.1%
キンポーゲ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その小径は、毛莨きんぽうげ釣鐘草つりがねそう簪草かんざしぐさなどのひ弱い夏花や、鋭い棘のある淫羊藿いかりそう空木うつぎなどのたけ低い草木で覆われていて、その入口でさえも、密生しているくさむらのような暗さだった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
櫻草さくらさう毛莨うまのあしがた鈴蘭すゞらんつゝしみの足りない接吻せつぷんよりも、おまへたちのはうが、わたしはすきだ。ほろんだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
蕃紅花さふらん毛莨あまなのきばな委蕤あまどころ、Bloodroot, 小田巻草、ふうりん草、Pokeweed …… Bloodroot はこのとおり血が出る。蕃紅花は根が薬になる。
フランセスの顔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
『でも、可愛かあいいぬころだッたわね!』やすまうとして毛莨キンポーゲかゝつたときに、其葉そのはの一まいつてあふぎながらあいちやんがひました、『わたししそんなことをする年頃としごろならば、 ...
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)