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しよ
ふりがな文庫
“
書
(
しよ
)” の例文
とその
家庭
(
かてい
)
の
苦痛
(
くつう
)
を
白状
(
はくじやう
)
し、
遂
(
つい
)
にこの
書
(
しよ
)
の
主人公
(
しゆじんこう
)
、
後
(
のち
)
に
殺人
(
さつじん
)
の
罪人
(
ざいにん
)
なるカ……イ……を
伴
(
ともな
)
ひて
其
(
その
)
僑居
(
けうきよ
)
に
歸
(
かへ
)
るに
至
(
いた
)
る
一節
(
いつせつ
)
極
(
きは
)
めて
面白
(
おもしろ
)
し。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
秦王
(
しんわう
)
後
(
のち
)
に
之
(
これ
)
を
悔
(
く
)
い、
人
(
ひと
)
をして
之
(
これ
)
を
赦
(
ゆる
)
さしむれば、
非
(
ひ
)
已
(
すで
)
に
死
(
し
)
せり。
申子
(
しんし
)
・
韓子
(
かんし
)
は
皆
(
みな
)
書
(
しよ
)
を
著
(
あら
)
はし
後世
(
こうせい
)
に
傳
(
つた
)
ふ、
(一二一)
學者
(
がくしや
)
多
(
おほ
)
く
有
(
あ
)
り。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
多分
(
たぶん
)
廣告
(
くわうこく
)
に、
修養
(
しうやう
)
のために
讀
(
よ
)
むべき
書
(
しよ
)
だと
云
(
い
)
ふやうな
事
(
こと
)
が
書
(
か
)
いてあつたので、
子供
(
こども
)
が
熱心
(
ねつしん
)
に
内容
(
ないよう
)
を
知
(
し
)
りたく
思
(
おも
)
つたのであらう。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
菱山
(
ひしやま
)
の事をいふにつきて此書の事をおもひいだせしが、かゝる
精撰大成
(
せいせんたいせい
)
の
書
(
しよ
)
も
空
(
むな
)
しく
秘笈
(
ひきう
)
にありて
世
(
よ
)
にしられざるが
惜
(
をし
)
ければこゝにいへり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
あとで、
何
(
なに
)
かの
書
(
しよ
)
もつで
見
(
み
)
たのであるが、
蛙
(
かへる
)
の
名
(
な
)
は(かへる)(
歸
(
かへ
)
る)の
意義
(
いぎ
)
ださうである。……
此
(
これ
)
は
考證
(
かうしよう
)
じみて
來
(
き
)
た。
用捨箱
(
ようしやばこ
)
、
用捨箱
(
ようしやばこ
)
としよう。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
夫
(
それ
)
羅山
(
らざん
)
の
口号
(
こうがう
)
に
曰
(
いはく
)
、
萬葉集
(
まんえふしふ
)
は
古詩
(
こし
)
に
似
(
に
)
たり、
古今集
(
こきんしふ
)
は
唐詩
(
たうし
)
に
似
(
に
)
たり、
伊勢物語
(
いせものがたり
)
は
変風
(
へんぷう
)
の
情
(
じやう
)
を
発
(
はつ
)
するに
贋
(
にせ
)
たり、
源氏物語
(
げんじものがたり
)
は
荘子
(
さうし
)
と
天台
(
てんだい
)
の
書
(
しよ
)
に
似
(
に
)
たりとあり。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今
(
いま
)
は
死
(
し
)
を
待
(
ま
)
つばかりなり。
即
(
すなは
)
ち
難
(
なん
)
を
貴下
(
きか
)
の
許
(
もと
)
に
報
(
ほう
)
ず、
稻妻
(
いなづま
)
幸
(
さひはひ
)
に
死
(
し
)
せずして、
貴下
(
きか
)
に
此
(
この
)
書
(
しよ
)
を
呈
(
てい
)
するを
得
(
え
)
ば、
大佐
(
たいさ
)
よ、
乞
(
こ
)
ふ
策
(
はかりごと
)
を
廻
(
めぐ
)
らして
吾等
(
われら
)
の
急難
(
きふなん
)
を
救
(
すく
)
ひ
玉
(
たま
)
へ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
後
(
のち
)
或
(
ある
)
書
(
しよ
)
に
感冐
(
かんばう
)
を
豫防
(
よばう
)
するに
冷水浴
(
れいすゐよく
)
の
非常
(
ひじやう
)
に
利益
(
りえき
)
ある
由
(
よし
)
を
見
(
み
)
、
再
(
ふたゝ
)
び
冷水浴
(
れいすゐよく
)
を
行
(
おこな
)
ひ、
春夏
(
しゆんか
)
の
候
(
こう
)
は
能
(
よ
)
く
繼續
(
けいぞく
)
するを
得
(
え
)
しも、
寒冷
(
かんれい
)
の
頃
(
ころ
)
となりては
何時
(
いつ
)
となく
怠
(
おこた
)
るに
至
(
いた
)
り
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
俺
(
おれ
)
の方が
怜悧
(
れいり
)
になると、お前は涙といふ武器で俺を苦しめるんだからな。
雖然
(
けれども
)
近
(
ちか
)
、
斷
(
ことは
)
ツて置くが、
陰欝
(
いんうつ
)
なのは俺の性分で、
書
(
しよ
)
を讀むのと考へるのが俺の生命だ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
余也
(
よや
)
固
(
もとより
)
浅学
(
せんがく
)
にして多く
書
(
しよ
)
を
不読
(
よまず
)
、
寒家
(
かんか
)
にして書に
不富
(
とまず
)
、少く蔵せしも
屡
(
しば/\
)
祝融
(
しゆくいう
)
に
奪
(
うばゝ
)
れて、
架上
(
かしやう
)
蕭然
(
せうぜん
)
たり。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
宗助
(
そうすけ
)
から
見
(
み
)
ると、
主人
(
しゆじん
)
は
書
(
しよ
)
にも
俳句
(
はいく
)
にも
多
(
おほ
)
くの
興味
(
きようみ
)
を
有
(
も
)
つてゐた。
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
に
是程
(
これほど
)
の
知識
(
ちしき
)
を
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
へ
貯
(
たくは
)
へ
得
(
え
)
らるゝかと
思
(
おも
)
ふ
位
(
くらゐ
)
、
凡
(
すべ
)
てに
心得
(
こゝろえ
)
のある
男
(
をとこ
)
らしく
思
(
おも
)
はれた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
探検一行二十七名上越国界を定むと
書
(
しよ
)
す、
少
(
しば
)
らく
休憩
(
きうけい
)
をなして或は
測量
(
そくりやう
)
し或は
地図
(
ちづ
)
を
描
(
ゑが
)
き、各
幽微
(
いうび
)
を
闡明
(
せんめい
)
にす、且つ風光の
壮絶
(
さうぜつ
)
なるに
眩惑
(
げんわく
)
せられ、左右
顧盻
(
こめん
)
去
(
さ
)
るに
忍
(
しの
)
びず
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
〔譯〕
易
(
えき
)
は是れ
性
(
せい
)
の字の
註脚
(
ちゆうきやく
)
なり。
詩
(
し
)
は是れ情の字の註脚なり。
書
(
しよ
)
は是れ心の字の註脚なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
一念
(
いちねん
)
此處
(
こヽ
)
に
集
(
あつ
)
まりては
今更
(
いまさら
)
に
紛
(
まぎ
)
らはすべき
手段
(
しゆだん
)
もなく、
朝
(
あさ
)
も
晝
(
ひる
)
も
燭
(
しよく
)
をとりても、はては
學校
(
がくかう
)
へ
行
(
ゆ
)
きても
書
(
しよ
)
を
開
(
ひ
)
らきても、
西行
(
さいぎやう
)
の
歌
(
うた
)
と
令孃
(
ひめ
)
の
姿
(
すがた
)
と
入
(
い
)
り
亂
(
み
)
だれて
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
を
離
(
はな
)
れぬに
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
宿泊帳には
故意
(
わざ
)
と偽名を
書
(
しよ
)
したれば、
片岡
(
かたをか
)
氏
(
し
)
も
妾
(
せふ
)
をば
景山英
(
かげやまひで
)
とは
気付
(
きづ
)
かざりしならん。
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
此度
(
このたび
)
大陰暦
(
たいゝんれき
)
を
止
(
やめ
)
て
大陽暦
(
たいやうれき
)
となし、明治五年十二月三日を明治六年一月一日と
定
(
さだ
)
めたるは一年
俄
(
にはか
)
に二十七日の
相違
(
さうゐ
)
にて
世間
(
せけん
)
にこれを
怪
(
あやし
)
む
者
(
もの
)
も
多
(
おほ
)
からんと
思
(
おも
)
ひ、
西洋
(
せいやう
)
の
書
(
しよ
)
を
調
(
しらべ
)
て
彼
(
か
)
の
國
(
くに
)
に
行
(
おこな
)
はるゝ
大陽暦
(
たいやうれき
)
と
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
よく
坐
(
ま
)
しきあてに墨磨り
唐
(
から
)
やうの
画
(
ゑ
)
をたしなみと
書
(
しよ
)
を楽しみと
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
吾は 頻りに 朝を 待ちつ 無駄に 求めて わが
書
(
しよ
)
より
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
顔あてに
御柳
(
ぎよりう
)
の姿ある道士
六朝
(
りくてう
)
の
書
(
しよ
)
をしたまふと聞く
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
嬉野の旅のやどりに
中林梧竹
(
なかばやしごちく
)
翁
(
おきな
)
の手ふるひし
書
(
しよ
)
よ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
蘇峯
(
そほう
)
の
書
(
しよ
)
を我に
薦
(
すす
)
めし友早く
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
かびくさき
書
(
しよ
)
にもえうなし
駱駝の瘤にまたがつて
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
書
(
しよ
)
して
去
(
さ
)
りぬ
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
嘗
(
か
)
つてユーゴのミゼレハル、
銀器
(
ぎんき
)
を
盜
(
ぬす
)
む
一條
(
いちでう
)
を
讀
(
よ
)
みし
時
(
とき
)
に
其
(
その
)
精緻
(
せいち
)
に
驚
(
おどろ
)
きし
事
(
こと
)
ありしが、この
書
(
しよ
)
載
(
の
)
するところ
恐
(
おそ
)
らく
彼
(
か
)
の
倫
(
りん
)
にあらざるべし。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
其
書
(
しよ
)
を
借
(
か
)
りえてよみしに、○
塔不剌
(
たふふら
)
とありて
注
(
ちゆう
)
に○
葱
(
ねぎ
)
○
椒
(
さんしよ
)
○油○
醤
(
ひしほ
)
を
熬
(
いりつけ
)
、
後
(
あと
)
より
鴨
(
あひる
)
或は雞○
鵞
(
が
)
をいれ、
慢火
(
ぬるひ
)
にて
養熟
(
しあげる
)
とあり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
斯
(
し
)
自
(
みづか
)
ら
以爲
(
おも
)
へらく、
非
(
ひ
)
に
如
(
し
)
かずと。
非
(
ひ
)
、
韓
(
かん
)
の
削弱
(
さくじやく
)
せらるるを
見
(
み
)
、
數〻
(
しばしば
)
書
(
しよ
)
を
以
(
もつ
)
て
韓王
(
かんわう
)
を
諫
(
いさ
)
む、
韓王
(
かんわう
)
用
(
もち
)
ふること
能
(
あた
)
はず。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
勿論
(
もちろん
)
書
(
しよ
)
を
讀
(
よ
)
んで
深
(
ふか
)
く
考
(
かんが
)
へたら、
道
(
みち
)
に
到達
(
たうたつ
)
せずにはゐられまい。しかしさうまで
考
(
かんが
)
へないでも、
日々
(
ひゞ
)
の
務
(
つとめ
)
だけは
辨
(
べん
)
じて
行
(
ゆ
)
かれよう。これは
全
(
まつた
)
く
無頓著
(
むとんちやく
)
な
人
(
ひと
)
である。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
以來
(
いらい
)
、
百家
(
ひやくか
)
の
書
(
しよ
)
を
讀
(
よ
)
んで、
哲學
(
てつがく
)
を
修
(
しう
)
する、と
稱
(
とな
)
へて、
別業
(
べつげふ
)
に
居續
(
ゐつゞ
)
けして、
窓
(
まど
)
を
閉
(
と
)
ぢて、
垣
(
かき
)
を
開
(
ひら
)
いた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そのかみの愛読の
書
(
しよ
)
よ
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其
書
(
しよ
)
を
借
(
か
)
りえてよみしに、○
塔不剌
(
たふふら
)
とありて
注
(
ちゆう
)
に○
葱
(
ねぎ
)
○
椒
(
さんしよ
)
○油○
醤
(
ひしほ
)
を
熬
(
いりつけ
)
、
後
(
あと
)
より
鴨
(
あひる
)
或は雞○
鵞
(
が
)
をいれ、
慢火
(
ぬるひ
)
にて
養熟
(
しあげる
)
とあり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
學問
(
がくもん
)
なく
分別
(
ふんべつ
)
なきものすら
企
(
くわだ
)
つることを
躊躇
(
ためろ
)
ふべきほどの
惡事
(
あくじ
)
をたくらましめたるかを
現
(
あら
)
はすは
蓋
(
けだ
)
しこの
書
(
しよ
)
の
主眼
(
しゆがん
)
なり。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
然
(
しか
)
れども
韓非
(
かんぴ
)
は
説
(
ぜい
)
の
難
(
かた
)
きを
知
(
し
)
り、
説難
(
ぜいなん
)
の
書
(
しよ
)
を
爲
(
つく
)
ること
甚
(
はなは
)
だ
具
(
そな
)
はれるも、
終
(
つひ
)
に
秦
(
しん
)
に
死
(
し
)
し、
自
(
みづか
)
ら
脱
(
のが
)
るること
能
(
あた
)
はざりき。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
時
(
とき
)
や
冬
(
ふゆ
)
、
小春日
(
こはるび
)
の
返
(
かへ
)
り
咲
(
ざき
)
にも
怪
(
あや
)
し
何處
(
いづこ
)
にか
取
(
と
)
り
得
(
え
)
たる。
昌黎
(
しやうれい
)
屹
(
きつ
)
と
其
(
そ
)
の
面
(
おもて
)
を
睨
(
にら
)
まへてあり。
韓湘
(
かんしやう
)
拜謝
(
はいしや
)
して
曰
(
いは
)
く、
小姪
(
せうてつ
)
此
(
こ
)
の
藝當
(
げいたう
)
ござ
候
(
さふらふ
)
。
因
(
よ
)
りて
書
(
しよ
)
を
讀
(
よ
)
まず
又
(
また
)
學
(
まな
)
ばざるにて
候
(
さふらふ
)
。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
猶
(
なほ
)
古きものにも見ゆべけれど、さのみは
索
(
もとめ
)
ず。
後
(
のち
)
のものには
室町殿
(
むろまちどの
)
の
営中
(
えいちゆう
)
の事どもを
記録
(
きろく
)
せられたる伊勢家の
書
(
しよ
)
には越後
布
(
ぬの
)
といふ事あまた見えたり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
余
(
よ
)
は
不知庵
(
フチアン
)
がこの
書
(
しよ
)
を
我
(
わが
)
文界
(
ぶんかい
)
に
紹介
(
せうかい
)
したる
勇氣
(
ゆうき
)
をこよなく
喜
(
よろこ
)
ぶものなり。
第
(
だい
)
二
卷
(
かん
)
の
速
(
すみやか
)
に
出
(
い
)
でんことを
待
(
ま
)
つ。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
書棚
(
しよだな
)
を
覗
(
のぞ
)
いて
奧
(
おく
)
を
見
(
み
)
て、
抽出
(
ぬきだ
)
す
論語
(
ろんご
)
の
第一卷
(
だいいつくわん
)
——
邸
(
やしき
)
は、
置場所
(
おきばしよ
)
のある
所
(
ところ
)
とさへ
言
(
い
)
へば、
廊下
(
らうか
)
の
通口
(
かよひぐち
)
も
二階
(
にかい
)
の
上下
(
うへした
)
も、ぎつしりと
東西
(
とうざい
)
の
書
(
しよ
)
もつの
揃
(
そろ
)
つた、
硝子戸
(
がらすど
)
に
突當
(
つきあた
)
つて
其
(
それ
)
から
曲
(
まが
)
る
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
乃
(
すなは
)
ち
大樹
(
たいじゆ
)
を
斫
(
き
)
り
白
(
しら
)
げて、
之
(
これ
)
に
書
(
しよ
)
して
曰
(
いは
)
く、『
龐涓
(
はうけん
)
、
此樹
(
このき
)
の
下
(
もと
)
に
死
(
し
)
せん』と。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
双坡楼
(
そつはろう
)
扇
(
あふぎ
)
をいだして
余
(
よ
)
に
句
(
く
)
を
乞
(
こ
)
ふ、妓も
持
(
もち
)
たる扇を
出
(
いだ
)
す。京水画をなし、余
即興
(
そくきやう
)
を
書
(
しよ
)
す。これを見て
岩居
(
がんきよ
)
をはじめおの/\
壁
(
かべ
)
に
句
(
く
)
を
題
(
だい
)
し、
更
(
さら
)
に
風雅
(
ふうが
)
の
興
(
きやう
)
をもなしけり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
而して
斯
(
か
)
くこの
書
(
しよ
)
の
主人公
(
しゆじんこう
)
を
働
(
はたら
)
かせしものは即ち無形の社會而已なること云を須たず。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
傳
(
つた
)
ふる
處
(
ところ
)
の
怪異
(
くわいい
)
の
書
(
しよ
)
、
多
(
おほ
)
くは
徳育
(
とくいく
)
のために、
訓戒
(
くんかい
)
のために、
寓意
(
ぐうい
)
を
談
(
だん
)
じて、
勸懲
(
くわんちやう
)
の
資
(
し
)
となすに
過
(
す
)
ぎず。
蓋
(
けだ
)
し
教
(
をしへ
)
のために、
彼
(
か
)
の
鬼神
(
きしん
)
を
煩
(
わづ
)
らはすもの
也
(
なり
)
。
人意
(
じんい
)
焉
(
いづくん
)
ぞ
鬼神
(
きしん
)
の
好惡
(
かうを
)
を
察
(
さつ
)
し
得
(
え
)
むや。
怪談会 序
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
百樹
(
もゝき
)
曰、芭蕉
居士
(
こじ
)
は寛永廿年伊賀の上野藤堂新七郎殿の
藩
(
はん
)
に生る。(次男なり)寛文六年歳廿四にして
仕絆
(
しはん
)
を
辞
(
じ
)
し、京にいでゝ
季吟
(
きぎん
)
翁の門に入り、
書
(
しよ
)
を
北向雲竹
(
きたむきうんちく
)
に
学
(
まな
)
ぶ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
而
(
しか
)
して
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く偶然の機會よりして偶然の殺戮を見得るが故に、一
見
(
けん
)
して
淺薄
(
せんはく
)
にして
原因
(
げんいん
)
もなきものゝ
種
(
たね
)
なる、この
書
(
しよ
)
の
眞價
(
しんか
)
は
實
(
じつ
)
に
右
(
みぎ
)
に
述
(
の
)
べたる
魔力
(
まりよく
)
の
所業
(
しよげふ
)
を
妙寫
(
みようしや
)
したるに
於
(
おい
)
て存するのみ。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
學院
(
がくゐん
)
に
遣
(
つか
)
はして
子弟
(
してい
)
に
件
(
ともな
)
はしむれば、
愚
(
ぐ
)
なるが
故
(
ゆゑ
)
に
同窓
(
どうさう
)
に
辱
(
はづかし
)
めらる。
更
(
さら
)
に
街西
(
がいせい
)
の
僧院
(
そうゐん
)
を
假
(
か
)
りて
獨
(
ひと
)
り
心靜
(
こゝろしづ
)
かに
書
(
しよ
)
を
讀
(
よ
)
ましむるに、
日
(
ひ
)
を
經
(
ふ
)
ること
纔
(
わづか
)
に
旬
(
じゆん
)
なるに、
和尚
(
をしやう
)
のために
其
(
そ
)
の
狂暴
(
きやうばう
)
を
訴
(
うつた
)
へらる。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
然
(
しか
)
るに、
観聞志
(
くわんもんし
)
と
云
(
い
)
へる
書
(
しよ
)
には、
斉川以西有羊腸
(
さいがはいせいようちやうあり
)
、
維石厳々
(
これいしげん/\
)
、
嚼足
(
あしをかみ
)
、
毀蹄
(
ひづめをやぶる
)
、
一高坂也
(
いつかうはんなり
)
、
是以馬憂蚢隤
(
これをもつてうまきくわいをうれふ
)
、
人痛嶮艱
(
ひとけんかんをいたむ
)
、
王勃所謂
(
わうぼつがいはゆる
)
、
関山難踰者
(
くわんざんこえがたきもの
)
、
方是乎可信依
(
まさにこれにおいてかしんいすべし
)
、
土人称破鐙坂
(
どじんやれあぶみのさかとしようす
)
、
破鐙坂東有一堂
(
やれあぶみさかのひがしにいちどうあり
)
、
中置二女影
(
なかににぢよえいをおく
)
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
書
常用漢字
小2
部首:⽈
10画
“書”を含む語句
文書
添書
書籍
表書
艶書
遺書
上書
書状
筋書
書物
口書
能書
書記
読書
書面
草書
御書
手書
願書
書机
...