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双坡楼
此人
䶕なるゆゑ
自ら
双坡楼と
家号す、その
滑稽此一をもつて知るべし。
飄逸洒落にしてよく人に
愛せらる、家の前後に
坡ありとぞ、
双坡の
字下し
得て妙なり。
此人
䶕なるゆゑ
自ら
双坡楼と
家号す、その
滑稽此一をもつて知るべし。
飄逸洒落にしてよく人に
愛せらる、家の前後に
坡ありとぞ、
双坡の
字下し
得て妙なり。
双坡楼扇をいだして
余に
句を
乞ふ、妓も
持たる扇を
出す。京水画をなし、余
即興を
書す。これを見て
岩居をはじめおの/\
壁に
句を
題し、
更に
風雅の
興をもなしけり。