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通口
読み方 | 割合 |
かよいぐち | 66.7% |
かよひぐち | 33.3% |
納戸へ
通口らしい、
浅間な柱に、
肌襦袢ばかりを着た、
胡麻塩頭の亭主が、
売溜の銭箱の
蓋を
圧えざまに、仰向けに
凭れて、あんぐりと口を開けた。
通されたのが
小座敷で、
前刻言ったその四畳半。廊下を横へ
通口がちょっと隠れて、気の着かぬ処に
一室ある……
前刻から、
通口へ
顏を
出して、
髯旦のうめ
方が、まツ
其の
通り、
小兒の
一寸に
水一升の
割を
覗いて、
一驚を
吃した
三助
さて
通口に
組違へて、
角のない
千兩箱を
積重ねた
留桶を、
片手掴みで、
水船から
掬出しては、つかり
加減な
處を
狙つて
十杯ばかり
立續けにざぶ/\と
打ちまける。