“手書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅしょ33.3%
てかき22.2%
てがき22.2%
てが11.1%
てがみ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『民間雑誌』は福沢の経営する所の日刊新聞で、今の『時事新報』の前身である。福沢は保の文を采録し、手書しゅしょして保に謝した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
日頃から物の用に立たぬは手書てかきじゃとあざけり、まして法師のたぐいは、木の折れかなんどのように思い侮っていたは師直が一生の不覚であったよ。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
まだ六つ七つの小さい子供までが、とても巧みにまたすばやくあの文字を漆で手書てがきする様は、見る者の興味をそそります。反復は驚くべき技の母なのを感じないわけにゆきません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
あっしゃァ質屋しちやしちと、万金丹まんきんたんたんだけしきゃけやせんが、おせんは若旦那わかだんなのお名前なまえまで、ちゃァんと四かくけようという、水茶屋女みずぢゃやおんなにゃしいくらいの立派りっぱ手書てがき。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
妾をば別にとがめざるべき模様なりしに、よいのほどしたため置きし葉石への手書てがみの、寝床の内より現われしこそ口惜しかりしか。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)