手書てかき)” の例文
日頃から物の用に立たぬは手書てかきじゃとあざけり、まして法師のたぐいは、木の折れかなんどのように思い侮っていたは師直が一生の不覚であったよ。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いや、間違った、間違った、あれは赤穂義士の書き物というのは、こっちの聞誤りで、実は、王羲之おうぎしといって、支那で第一等の手書てかきの書いた「孝経」という有難い文章の書き物なんだそうだ。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)